仕事〜準備工程〜撚糸・整経
     


   

糸加工・整経

  作品をイメージどおりに作るには、先ず道具を作らなければなりません。
日本には染織職人さんが使っているすばらしい道具がたくさんあります。 しかし残念ながら産業としての染織が下火になり日本からすばらしい道具がどんどん消えていっています。そこで私はこれらの道具を頂いてきて分解、組み立て直し再生して使っています。                          

  準備機械の中心 コンパクト撚糸、合糸、繰り返し機

総合準備機械


撚糸部分
前面に自作の袋錘式の撚糸機をセットしました。

 
 この機械は工房の準備機械の中心です。
 1970年代製造の合糸機を、一宮の機械屋さんの納屋で眠っているのを見つけました。
本来7m以上ある物を1mに切っていただきました。
 一番の問題は三相モータの駆動でした。悩んだ末、単相200v入力のインバータで三相モータがコントロール出来ることを知りました。

 スピード自由自在これはすばらしい!!!


    元の合糸機

繰り返し部分

背面左には3錘の繰り返し機をセットしました。

 

合糸部分

背面右は本来の合糸機です。6本まで1度に合糸できます。
 糸が切れると自動的に停止するようになっています。

 

 

整経、巻き込み機、揚げ返し機、管巻き機

クリール

全体図

側面

 整経機は友達の飯田の紬屋さんから頂きました。
彼は歴史のある紬工房を一人で切り盛りし、紬技術はもちろん、機械、電気にもとても明るく多くのアドバイスを頂いております
。 
            下井さん        
  この整経機は1つのモータを工場全体にベルトを回して使う物でした。三相モータ、1/60の減速機を使用しインバータでスピードを制御するようにしました。
狭い工房を広く使うよう整経機の下にキャスターを付け移動式にしました。   
                  

ク リールは日曜大工センターからパイプを買って作りました。狭いスペースですが98本のボビンが立ちます。 綾取り部分は自作しました。
右端に糸長計が付いています。

巻き込み部分

標記板

巻き込み部分です

1本糊付け機
巻き込み 太鼓ブレーキ部分
手整経した物も巻き込み出来ます。 同時に3本の太鼓が巻き込めます。
揚げ返し機
廃止になった繭検定所から頂いた物

管巻き機
 昭和40年代十日町で作られた機械です


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